沈め彫り
ブラスターのノズルから噴出する砂を 木彫り用の彫刻刀の刃のように用います。
細いところは細く鋭く、大きく広いところは広く、また深いところは強く、木彫刻が彫刻刀を変えながら彫るといった発想から生まれた技法です。
逆レリーフ
グラヴィールの逆レリーフを参考とした技法で、葡萄の丸み、動物の筋肉など、モチーフをより写実的に、より立体的に彫刻する時に使います。
例えば、動物をモチーフとした作品では、深く彫刻することによって筋肉や体のふくらみなどの迫力を表現し、また、その彫刻した部分に、全く反対の繊細な彫りを加えることで、動物の毛の質感、魚の鱗の重なりなど、微妙な部分を表すことができます。
実際の遠近感を出すために、手前のモチーフから彫り、彫った面ではなく、反対側から見られるように彫刻するため、逆レリーフとも呼ばれます。
段彫り
色被せガラスとは、地のガラスに、色の異なるガラスを一層、二層と被せたガラスです。
江戸切子の素材として有名ですが、現在では、色被せガラスそのものも、東京都の伝統工芸品となっています。
最近10年では、サンドブラストの素材としても使われるようになりました。色被せラスの表面を、段差をつけて彫刻すると(この技法を段彫りといいます)色の濃淡により、モチーフが水彩画のように描け、絵画的な作品に仕上がります。
浮き彫り
木彫りのタッチをガラスに表現する技法です。木彫りと同じように、目で見たままを彫刻して表現します。
正確な彫刻技術を必要とする、最も難しい技法のひとつです。